2010年10月2日土曜日

映画観ました!No.31


◎『十三人の刺客』 監督:三池崇史 脚本:天願大介
1963年監督・工藤栄一脚本・池上金男で東映京都撮影所にて作られた「十三人の刺客」から47年経って蘇えった作品である。
片岡千恵蔵さん役が役所広司さん、嵐寛寿郎さん役が松方弘樹さんが演じている。
江戸時代末期、将軍の異母兄弟・松平斉昭の目に余る非道・暴君ぶりに島田新左衛門率いる十三人の刺客が立ち上がった!
太平の世に、武士である意味・意義を失いかけた最後の武士の生き残りが大義と死に場所を見つけ結集した。
暴君・明石藩主を稲垣吾郎が熱演していた。吾郎ちゃんはTV「金田一シリーズ」や映画「笑いの大学」で一緒してるが、もう吾郎ちゃんでは無く、稲垣さんと云う感が漂い良かったと思う。
オープンSETは山形庄内映画村に、木曾・落合宿の町を撮影一年前に建て雨・風・雪にさらして風化・味わいを醸し、撮影で派手に爆破する所が三池作品ぽい・・・
市村正親・松本幸四郎・平幹二郎などの芝居は実に必要不可欠的に良かった。 慰み者で両手・両足・舌を切り落とされ玩具にされた女や谷村美月のお歯黒・眉潰しなどの描き方がリアルだが男目線が色濃い。 三池ワールド的、とことん男映画である。 武士が目的を、生き場所を失い彷徨う所は今(現代)に通ずる気がする。 立ち上がった十三人がカッコ良く思えた。
この23年後に江戸幕府は崩壊。 明治時代が始まるのであった。
Kamop

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