作=アガサ・クリスティー 演出=佐竹 修
アガサ・クリスティー生誕120周年記念作品
(アガサ・クリスティー処女戯曲)
キャスト:三波豊和・貴城けい・内海光司・榛名由梨・倉石 功
ロンドン郊外に居を構える著名な科学者エイモリー卿の邸で行われた平穏な晩餐会
食後のコーヒータイムの後に事件は起きた。
☆窓から差し込む月光だけの薄明かりの中、執事の電話の声が怪しく響く所から物語は始まる・・・少し影を持ち、何か苦悩した貴城さんが愁いて登場・・・何かが起る予感が漂うなか、怪しい登場人物が揃う・・・そこで、事件が起きる!
ポワロ(三波さん)登場まで30分くらいあるが、事件の感触を感じとる時間として必要なのだろう。
愈々ポワロ登場!
英国の話しだが三波さんが演じると踊りの所作が小さく散りばめられて、新しい・親しみがあるポワロが出来上がっている。
アガサ作品は、多くの人々に知られ、世界観も衆知である。
そこを二時間以上魅せ切る技量は流石である。
五十代半ばの役者層の中で必要不可欠な俳優に成られた感漂う三波さんであった。
一瞬、お父様を彷彿させた感じにとらわれた私は何だったのだろう・・・
古典に近づいたこの手の作品を、何時までも(斬新に)継承して頂きたいと切に思います!
Kamopでした。