2010年4月17日土曜日

映画観ました!No.19

◎『第9地区』(原題・DISTRICT9) 監督・ニール・ブロムカンプ 
今年度アカデミー賞4部門でノミネートされた異色SFドラマだ。 
南アフリカ・ヨハネスブルグに巨大な宇宙船が現れ、政府は恐る恐る船内を調べるとそこには宇宙難民が・・・やむなく、第9地区に宇宙人を保護する所から始まるのだが、ドキュメントタッチの映像は不思議な臨場感を生んでる。出演者も無名ばかり、設定もチープでB級感プンプンなのだが、そこが、この映画凄いとこ。「異星人」と「異人種」をもじって、アパルトヘイト問題を皮肉ってかの様だ。
「人種隔離政策」アフリカース語で分離・隔離の意。
特に、南アフリカ共和国における白人と非白人(黒人・インド・パキスタン・マレーシア・アジア系住人やカラードと呼ばれる混血民)の諸関係を差別的に規定する政策を差す。1980年代後半に国際社会から非難を浴び、ネルソン・マンデラが大統領になり、1994年4月に完全撤廃された。
この問題の「空間的差別」を人間とエビ(宇宙人)で表現、武力で「第10地区」移動計画を進める。後半の移住担当官(ヴィカス)とエイリアン親子の触れ合い。人間がウイルスでエビ化した時の差別行動・・・ユーモラスに描いてるので眉間にしわ的見方不要。だが、考えれば考えるだけ、皮肉・警鐘感 満載な映画だと私は思う。 
楽しんで、考えて、歴史を振り返って、未来に向けて、身近な事に目を向けて・・帰りに(ネコ缶)を買って帰りたくなって下さい!(ウソ)
kamopでした。

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